
こんにちは。株式会社フードケアのマーケティング課です。
「介護食」と言っても、食べる機能によって最適な形態は人それぞれです。
形態調整(やわらかさ)にばかり注力していると、栄養がおろそかになることがあります。
本記事では、主食(ご飯)について、形態調整の種類を学会分類1)に沿って整理し、栄養面の注意点やPFCパウダーによる栄養強化方法を含めて解説します。
1.主食(ご飯)の形態調整の種類と作り方
食べる機能によって、形態調整の種類は5つに分類されます。
学会分類のコードの数字が小さくなるほど食べられる性状の範囲が狭くなります。
表1 主食(ご飯)の形態調整の種類

作り方
ご飯(米飯)

● 精白米・・・150g(1合)
● 水・・・・・210g(ml) ※米の1.4倍
1) 精白米と水を炊飯器に入れ、1時間浸漬後炊飯します。
ポイント:
● 無洗米を使用すると洗う手間が省けます
●水に浸漬することで米粒に水分がしっかり吸水し、ふっくらとしたご飯に仕上がります
軟飯(やわらかいご飯です):学会分類 コード4相当

● 精白米・・・150g(1合)
● 水・・・・・300g(ml)※米の2倍
作り方とポイントは「ご飯」と同じです。
全粥(お粥です):学会分類 コード3相当

● 精白米・・・150g(1合)
● 水・・・・・750g(ml) ※米の5倍
作り方とポイントは「ご飯」と同じです。
炊飯器に「お粥モード」がある場合はお粥モードで炊きます。
つぶ粥(スベラカーゼつぶ粥:離水に配慮した「つぶ」のあるお粥です):学会分類 コード2-2相当

● 全粥・・・・400g
● スベラカーゼ(Lite)・・・2.8~4g(全粥の0.7~1%)※小さじ1杯=約3g
1) お粥を鍋に入れます。
2) スベラカーゼを全体にふり入れます。※ダマができないようにします
3) 加熱しながらヘラ等で、よく混ぜます。お粥がサラサラしてきてお粥のつぶが小さくなるまで加熱してください。
4) 70℃前後になるとゆるく固まり始めます。
【動画】スベラカーゼつぶ粥の作り方
お粥ゼリー(スベラカーゼ粥:ゼリー状のお粥です):学会分類 コード2-1~1j相当

● 全粥・・・・400g
● スベラカーゼ(Lite)・・・4~6g(全粥の1~2%)※小さじ1杯=約3g
1) ミキサーに70℃以上のお粥とスベラカーゼを入れます。
2) 1分以上撹拌します。
3) 70℃前後で固まり始めます。
【動画】スベラカーゼ粥の作り方(普通の作り方)
2.形態調整をするとエネルギーが減ってしまう!?
形態調整すると表1のように、米に対する加水量が増える傾向があります。
そのことに伴い、茶碗1杯あたりのエネルギーは減少します。
図1では、各形態のエネルギー量をまとめました。
「ご飯」から「全粥」「つぶ粥」「お粥ゼリー」に変更するだけで半分以下のエネルギーになってしまいます。
ご飯と同じエネルギーを確保しようと思うと、全粥・つぶ粥・お粥ゼリーの場合は2倍以上の量を食べなければならず、現実的ではありません。
図1 各形態別の栄養成分3)

3. PFCパウダーでエネルギー・たんぱく質アップ
PFCパウダーとは、たんぱく質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)をバランスよく補える微粉末の栄養補給粉末です。
11g(大さじ2杯)でエネルギー50kcal、たんぱく質2.2gが補給できます。
メリット
● 食事量を増やさず手軽にエネルギーとたんぱく質が補給できます
● 見た目・味・物性の変化がほとんどありません
● 全粥・つぶ粥・お粥ゼリーとの相性がよく、食べやすさを保ったまま栄養補給ができます

図2に「全粥」にPFCパウダーを11g添加し、更に汁物にも11g添加した場合のエネルギー・たんぱく質量(200gあたり)を示しました。
図2 PFCパウダーによるエネルギー・たんぱく質アップ



主食は、毎食食べるものですので日々の底上げが大事です。
1食の差が僅か100kcalだとしても、1日(3食)にすると300kcalもの差になります。
食べる機能にばかり注力すると、食べている量は変わらないのにどんどん痩せてしまうということになりかねません。
また、PFCパウダーはエネルギーだけでなくたんぱく質も補給できますので、1食あたり4.4gのアップ、1日にすると13.2gのアップができます。
【豆知識】PFCパウダーに使用されているたんぱく質源は、「コラーゲンペプチド」です
コラーゲンペプチドとは?
コラーゲン※を加熱・酵素分解し低分子化したものです。分子量が小さいので、水によく溶け、吸収性も高いとされています。

口から摂取したコラーゲンペプチドはどうなるのか?
一般的にたんぱく質を摂取すると、アミノ酸まで分解されて血液中に現れることが知られています。しかし、コラーゲンペプチドの場合は、アミノ酸とPro(プロリン)とHyp(ヒドロキシプロリン)が結合したジペプチドが主な成分として、摂取1~2時間後に血液中に現れるとの報告があります1)。また、『Pro-Hypを添加した培地でマウスの皮膚を培養したところ、皮膚から集まってくる線維芽細胞※の数が増加した』との報告もあります2)。このことから、食事由来のコラーゲンペプチドには傷の修復を促進する作用が期待されます。
褥瘡予防・管理ガイドラインの総論でも、特定の栄養素の補給について亜鉛、アスコルビン酸等の他に「コラーゲン加水分解物(コラーゲンペプチド)」が掲載されています3)。
毎日だからこそ無理なく続けられることも大事です。
本記事が、皆さまのお役に立てますと幸いです。
投稿:2026年1月5日 マーケティング課



