介護食とろみのつけ方|とろみがつきにくい牛乳やオレンジジュース編
2019/10/01
こんにちは。フードケアの高橋です。
”とろみ調整食品を使っても、牛乳やオレンジジュースになかなか「とろみ」がつかないわ……。”
私が日々の営業中にお客様からよく聞くお話です。
そんな時の対処法として、「とろみ」がつきにくい、牛乳やオレンジジュースでも「とろみ」をしっかりつけることができる、2度まぜ方法をご紹介いたします。
2度まぜ方法を実施していただければ、
●とろみ調整食品を2倍以上入れてしまう…
●後から追加してしまう…
なんてことはなくなります!
牛乳やオレンジジュースには『2度まぜ』を!!
動画でチェック!
- とろみ調整食品を飲料に加えて、30回以上かき混ぜる。
- 5~10分間程度放置する。
- 全体的に勢いよく再度30回以上かき混ぜる。
牛乳やオレンジジュースは、『2度まぜ』をすると、基本的に水やお茶と同量の「とろみ調整食品」で同程度の「とろみ」がつきます!
牛乳やオレンジジュースは、「とろみ」がつかないワケではありません!
「とろみ」のつくスピードが遅い(時間がかかる)だけなのです!
2度まぜのポイントは「2つ」
ポイント①:1度かき混ぜたら5分~10分程度放置する
牛乳やオレンジジュースの場合、30回以上かき混ぜたら、思い切って放置してしまいましょう!放置せずにかき混ぜ続けても、ただただ、労力がかかって、時間も取られてしまいます!
ポイント②:2度目のかき混ぜもしっかり行う
5分~10分程度放置した後に、2度目のかき混ぜをしっかり実施しましょう!2度目のかき混ぜをしっかり行うメリットは2つあります。
メリット①『とろみをつける時間が短縮』されます
2度まぜ有:約10分 2度まぜ無:30分以上
2度まぜを『する』と『しない』とでは、コップ一杯の牛乳でも、とろみがつくまでの時間にこれだけの差があります。
メリット②『均一なとろみを作ること』ができます
1度目のかき混ぜが不十分だと、時間が経つにつれて「とろみ」のついた飲料がコップの下の方に沈殿してしまうことがあります。
(この場合には、上の方をすくってみるとサラサラなのに、下の方はモッタリ重いという感じになっています。)
もしも、1度目のかき混ぜが不十分のまま、2度目のかき混ぜも、かるーく2~3回混ぜるだけで終えてしまうと、「とろみ」にムラのある飲料になってしまい、そのまま提供して”むせ”てしまう…
なんてことになりかねません!
濃度にムラのある飲料でも、2度目にしっかりと勢いよくかき混ぜておけば、均一なとろみに仕上げることができます。
時間を置いた後は、しっかりと『全体的に』勢いよくかき混ぜてください!
まとめ
「2度まぜ」をして頂ければ、「とろみ調整食品」の使いすぎを防ぎつつ、安全に・短時間でとろみがつけられます!
逆に、「2度まぜ」をしないと、「とろみ」がついていないと思い、「とろみ調整食品」を追加してしまい、ダマを作る原因になってしまいます…。
★牛乳、オレンジジュースは2度混ぜをする!
★とろみ調整食品をいっぱい入れる必要なし!
ということだけ、是非、覚えておいてください!
(編集:高橋 )